キャンプやアウトドアに持っていくギアの中でかなり重要といってもいいのが寝袋。
各メーカーからたくさんの種類が販売されているから、どの寝袋を選んでいいか分からないキャンパーも多いはず。
そこで今回は、寝袋の選び方を紹介する。この記事は特に初心者キャンパーさんに向けた内容で、まだ寝袋を持っていない人や購入を検討している人の参考になればと思う。
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【結論】スリーシーズン対応のマミー型
スリーシーズンとは、春夏秋までに対応した寝袋のことで、キャンプ初心者の人にはこのスリーシーズン対応の寝袋がおすすめ。
というのも、キャンプは外で過ごす。もちろん冬場は寒い。冬からキャンプを始めるのはハードルが高い。
そこで暖かくなりだした春先からキャンプを始めてみて、寝袋はスリーシーズン対応の物を選ぶようにしよう。値段も財布に優しいものが多いので、選択肢も広がる。
寝袋の対応温度
そもそも寝袋には、快適使用温度と限界使用温度の2種類の温度が設定されている。
・快適使用温度
→記載の温度までなら暖かく快適に過ごせる温度
・限界使用温度
→記載温度以下の場合にはおすすめできないが、工夫次第では使える
なんともざっくりとした基準なんだけど、人によってもちろん温度の感じ方は違う。
最初から快適使用温度の高い冬用や、暖かい寝袋を買いたくなる気持ちは分かるんだけど、さっきも書いたようにスリーシーズン用がおすすめ。なぜなら、冬用をはじめに買ってしまうと夏場が熱くなりすぎるから。寝てられなくなる。
だから、スリーシーズン用を買っておいて冬にインナーなどを工夫すれば快適に使うことができる。湯たんぽも冬時期の必需品。寝袋に仕込めば快眠できる。
以上、寝袋の選び方でした。
では終われないので、これから他の選び方の基準も詳しく解説をしていく。
寝袋選びの基準
・素材(おすすめは化繊)
・値段(8千円以上2万円以下。化繊の場合)
・大きさ(なるべくコンパクトなもの)
・何で使うか(自分の用途に合ったもの)
以上が僕なりの寝袋の選び方。キャンプスタイルは車を使うオートキャンプが多い。そんなスタイルの寝袋の選び方の基準をこれから解説をしていく。
素材(おすすめは化繊)
寝袋には大きく分けて2種類の素材(化繊とダウン)がある。中でもおすすめは化繊。
・ダウン
→保温性が高い、軽量でコンパクト
・化繊
→値段が安い、濡れても保温性が下がりにくい、メンテナンスが楽
僕自身キャンプをする時は車を使っているから多少大きいが化繊で十分だ。ダウンにも良さはあるけど、値段が倍くらい違ってくるので一からギアを揃える初心者さんにとってはダウンの値段がネックになることもある。
登山や、なるべく軽量でキャンプを楽しみたい人はダウン素材の寝袋がおすすめ。
値段(8千円以上2万円以下。化繊の場合)
寝袋はキャンプギアの中で意外とコストのかかるギアだ。なるべくなら安く抑えたい。色々なメーカーが化繊やダウン素材の寝袋を売ってるけど、平均的にダウンは化繊の倍近い値段がする。
「俺は、寝袋に全てを捧げたい」って人以外は化繊の寝袋で十分だと個人的には思う。
ただし、ネットなどでよく見る無名のメーカーの安い寝袋はおすすめできない。安かろう悪かろうではないけど、最低でも8千円からの価格帯がベストだと思う。
逆に高すぎる寝袋はそんなに大差はないように感じる。どうしてもそのメーカーが好きだからとか、デザインが好きだからという人以外8千円~2万円までの寝袋を選ぼう。
大きさ(なるべくコンパクトなもの)
大前提として知っててほしいことがある。寝袋は大きい。それでもなるべくコンパクトな寝袋を選びたい。
その方法としておすすめなのが実際にアウトドアショップに足を運んでみること。これは案外重要。
寝袋を広げた時の大きさや、収納時のサイズなど、実際に店舗で見て触ってみるのが一番しっくりくる。
大概のショップなら寝袋に入ったり、袋から出してくれたりするので店員さんに聞いて選んでみよう。
ショップに行く際の注意点としては、各メーカーの直営店は避けてほしい。なぜなら、そのメーカーの商品しか置いていない店舗がほとんどだからだ。なるべくなら、数点のメーカー取り扱いがあるアウトドアショップに行くことをおすすめする。
何で使うか(自分の用途に合ったもの)
キャンプには寝袋が必須!と言いたいところだけど、それは一泊する場合の話。デイキャンプや日帰り登山などではほとんど寝袋は使わない。というかいらない。
最初に寝袋を購入するのは良い事だけど。自分がどんなスタイルのアウトドアをしたいのかを先に決めておくのがおすすめ。デイキャンプで満足な人は寝袋はいらないだろうし。連泊登山やキャンプがしたいって人には必須のギア。
寝袋の形状は大きく分けて2つ
上記の選び方以外に基準としては形で選ぶ方法もある。寝袋には大きく分けて2つの種類しかない。
・マミー型
→すっぽり頭までかぶれるタイプ(ソロキャンプ・登山者向け)
・封筒型
→大きく広げて使うことができる(ファミリーキャンプ向け)
おすすめはマミー型。封筒型はどうしても肩より下までしか入れないからマミー型に比べると保温性は劣る。
一方で封筒型は、値段がかなり安いのと大きく広げることができるから、ファミリーキャンプなどで子供と一緒に寝たいって方にはおすすめ。
寝袋とシュラフの違い
たまに寝袋をシュラフと言ったり、スリーピングバックと言ったりする。シュラフもスリーピングバックも意味は同じ。シュラフはドイツ語で、スリーピングバックが英語。
おすすめの寝袋
ここまでは僕なりの寝袋の選び方をしてきたんだけど、これからは実際におすすめの寝袋を紹介する。
mont-bell シームレスバロウバック#3
日本代表のアウトドア総合メーカーのモンベル。比較的安価なのに対して商品の品質はかなり高い。
モンベル=山ブランドと思う人も多いかもしれないが実はアウトドア全般や普段でも使える物がある。その中でも寝袋の質はかなり高く、独自のダウン素材や化繊素材の質が高い。
コンパクトでありコスパにも優れている為、登山はもちろん、キャンプや車中泊など幅広いシチュエーションで活躍できるおすすめの寝袋だ。
※補足としてモンベルはAmazonや楽天などのモール型ECサイトには出品していない。全て自社のオンラインページでのみ取り扱いがある。そのためAmazonや楽天などに出品されている商品は、元値より割高かコピー品の可能性が高い。その場合不具合が起きても修理対応などが出来ない場合が多い。と、モンベル店員さんから教わった。安心安全のモンベル公式サイトから購入するのがおすすめ。
Coleman 2000000104マミー型寝袋
アメリカ発祥の老舗メーカー、コールマン。テントやランタンが人気の商品が多いが寝袋も機能が高い。2000000104のマミー型シュラフ型の化繊素材でかなり暖かく使いやすい。
ただ収納サイズが大きめなので徒歩キャンプやバイクキャンプには正直向いていない。車中泊やオートキャンプ限定になってしまうから、そこさえ自分のスタイルに合っていればいい。
NANGA マウンテンロッジバック200
ナンガは寝袋を代表とする縫製に特化した会社。日本の滋賀に本社がある。今では寝袋に限らずダウンジャケットやウェア類などが販売されている。
高品質なダウンを使用しているため、他社に比べるとコスト面は高いが、品質は値段以上。直営店は現在8店舗。東京や大阪、名古屋など観光地に多いため品質の高い商品を実際に確かめてみるのもおすすめ。
自分に合った寝袋を選ぶ
ここまで色々と寝袋の選び方について解説をしてきたけど、最終的には自分のアウトドアスタイルに合う寝袋を選ぶのが一番いい。キャンプなのか登山なのか、冬に行くのか夏場メインなのか。
初めての人は特にショップに行って店員さんの色々な意見を聞いてみるのがおすすめ。そして寝袋をゲットしたら外で一泊してほしい。普段とは違う特別な体験ができるはず。